生命医薬情報学連合大会(IIBMP)の 2025 年大会を 2025 年 9月3日〜 5日において、日本バイオインフォマティクス学会、オミックス医療学会の共催で開催します。
生命医薬情報学連合大会は 2012 年から、生命情報科学研究および生命科学・医学、薬学研究の発展のために、日本バイオインフォマティクス学会、オミックス医療学会の共催で開催されるようになり、一昨年度2023 年は「人工知能技術(AI)とバイオインフォマティクス(BI)融合によりがん医療インフォマティクス(CI)へ繋ぐ未来」というテーマで開催され、また昨年2024年は国際学会APBJCと合同で開催され、生命情報科学をはじめ、 情報科学・生命科学・医学・薬学等のさまざまな分野の研究者 600名以上が参加し、口頭発表、ポスター発表、企業展示・セッション等を通じて活発な議論がなされてきました。 2025 年は日本バイオインフォマティクス学会としては初めての開催となる名古屋に場所を移し、近畿・中部圏の関係者が実行委員となり、引き続き生命医薬情報学連合大会として開催することになりました。
バイオインフォマティクスは、その端緒から遺伝学・分子生物学・生物物理学・医薬学などと融合することで発展してきたことは、広く認識されています。近年では、ゲノム医療の社会実装、バイオテクノロジーに関する倫理問題、地球環境変動の問題など、バイオロジーに立脚した多様で大量のデータ処理を必要とする対象は全地球規模の実社会に拡大しつつあります。バイオインフォマティクスがこれから超えるべき新たな境界を明らかにし、さらなる越境と融合が求められていると考えられます。では、その境界の外にいる人々は何を求めているのか?本大会がそれを考えるきっかけと、分野間の交流を促進する場になればと期待します。なるべく分野外の研究者の参加を促進して、自分の研究でバイオインフォマティクスでどのような事をやりたいのかを自由に語り議論してもらえる場が提供できればと思います。
本大会が生命情報科学研究および生命科学・環境科学、医学、薬学研究の発展のための場 としてますます発展していくように、関係者一同、尽力してまいりますので、この分野に関心をもつ多くの方々にご参加ならびにご支援をお願いできれば幸いです。
IIBMP2025 大会長 白井 剛(長浜バイオ大学)