開催主旨

生命医薬情報学連合大会の2014年大会を2014年10月2日から4日まで仙台国際センターにおいて、日本バイオインフォマティクス学会、情報計算化学生物学会、日本オミックス医療学会の共催で開催します。


生命医薬情報学連合大会は2012年から、生命情報科学研究および生命科学・医学、薬学研究の発展のために、日本バイオインフォマティックス学会、情報計算化学生物学会、日本オミックス医療学会の共催で開催されるようになりました。2012年と2013年は東京の船堀で開催され、生命情報科学をはじめ、情報科学、生命科学、医学、薬学等のさまざまな分野の研究者800名が参加し、口頭発表、ポスター発表、企業展示・セッション等を通じて活発な議論がなされてきました。


2014年には初めての東京以外の場所として仙台にて、東北大学東北メディカル・メガバンク機構の山本雅之機構長が大会長となり、3学会共催の連合大会として開催することになりました。


次世代シーケンス技術が急速に進展し、生命情報ビッグデータ時代に突入しつつあるなか、新しいデータ駆動型生命情報科学の挑戦が始まっています。そして、パーソナルゲノムによる次世代医療である、個別化予防・医療への挑戦も開始されようとしています。こうしたなか、東北大学東北メディカル・メガバンク機構は、東日本大震災からの創造的復興に貢献するために、震災復興に取り組みながら未来型医療を築く東北メディカル・メガバンク事業を推進しています。2013年11月29日にはコホート調査事業に参加した日本人1000人分の全ゲノムを解読し、日本人特有の疾患の原因探索に必須の基盤が整備されつつあります。このような中、個別化予防・個別化医療の実現へ向けた研究推進は待った無しの状態です。このような状態を受けて、2014年には、日本最大規模の大規模ゲノムコホート研究が行われている仙台の地で「データ駆動型生命情報科学の挑戦〜次世代型医療への扉を拓く」をテーマとして生命医薬情報学連合大会を開催したいと思います。本大会では、単に最先端の研究発表の場であるだけで無く、究極の個人情報とも言われるパーソナルゲノムを活用した研究における社会との関わりを市民の皆さまと一緒に考える機会としたいと思っています。


本大会が生命情報科学研究および生命科学・医学、薬学研究の発展のための場としてますます発展していくように、関係者一同、尽力してまいりますので、この分野に関心をもつ多くの方々にぜひご参加ならびにご支援をお願いできれば幸いです。

連合大会長 山本雅之
実行委員長 木下賢吾